年齢とともに増える夫婦のセックスレス率
最近の調査で明らかになったのは、10年前に比べてセックスレスの夫婦が10%も増加しているということです。
また20代後半で39%、30代前半で32%、30代後半で39%、40代前半で55%、40代後半で49%という具合に年齢を重ねるごとにセックスレス率は増えていきます。しかし注目は40代の前半より後半の方がセックスレス率が低いということ。
これは何を表しているかというと、セックスレスは解消することができるということでもあります。ちなみに今40代後半の夫婦の平均出産年齢は26歳。二人目で29歳となり、その夫婦が40代後半になると子供は20歳前後。
つまり子供が高校を卒業し大学なり社会人になるなりして親離れすると、夫婦は父と母から男と女に戻り営みが復活するという可能性があるということです。
仲良し夫婦でもセックスレスに?
夫婦仲が悪いけどセックスはするというのはあり得ませんが、仲がいいという夫婦でもセックスレスであるというのが難しい問題なのです。そのきっかけとなるのはやはり出産です。
非常に端的に言うと女性は出産後は性欲が落ちます。人によってはゼロに近くなることもあり、その時にセックスを誘われると断ることが多くなります。
一方男性はあまり関係なくセックスに誘うわけですが、断られることが多くなると「じゃあセックスはもういいや」となってしまうケースがあるのです。そして女性の性欲が戻った後でも、男性側は「もういいや」となってしまっているため、セックスがなくなってしまうのです。
また子供が生まれると男・女ではなく、父・母として相手を見るようになってしまいます。特に男性ではその傾向が強く、パートナーを無意識に母親としてみてしまいます。
このような理由から家族や仲間、共同体の一員であって、男女の関係ではなくなってしまうことが多いのです。一度このような関係になってしまうと、意識して解消しようとしなければ男女の関係に戻るのは難しいでしょう。自然とセックスレスが解消されるということはあまりありません。
また鶏が先か卵が先かという話になりかねませんが、セックスレスになってから夫婦仲がこじれるケースというのもあります。人間には食欲・睡眠欲・性欲と3つの欲求がありますが、どれを満たされても幸福感を得ることができます。