なぜ出産後にセックスレスになりやすいの?
夫婦間でのセックスレスは特に出産後が注意です。出産をきっかけにセックスレスになる夫婦が多く、セックスがあってもその目的は2人目の子供を生むためだけということになりがちなのです。
なぜそのようなことが起こるかというと、原因は大きく分けて3つあります。一つは女性ホルモンの変化、二つ目は家族の関係、三つ目が子供の存在です。まずは一つ目の女性ホルモンの変化から見ていきましょう。
出産後はホルモンバランスが大きく崩れる
産後うつやマタニティブルーと言われる症状がありますが、これは産後に大きくホルモンバランスが乱れるために起こるものです。
その中でもエストロゲンという女性ホルモンは出産時をピークにして、出産後はガクッと減少します。これが性欲の減退に強く影響しています。
生物の本能として、今は女であるよりも母として子供を育てることが重要だという意味があると言われており、避けられない事実です。
一方男性は性欲に変化がありませんから、以前と同じようにセックスに誘います。この時誘いを断られてしまうと、自分は「嫌われてしまったんだろうか」と勘違いしてしまうことがあるのです。
そのためセックスを拒む理由はこのような女性ホルモンの変化によるものだと、しっかりと説明しておいた方がよいでしょう。この説明を怠ると、男性から誘うことがなくなってしまいセックスレスを招くことになってしまいます。
女から母親に
子供ができるとお互いに母親と父親という役割を与えられることになります。そうなると男・女という関係という意識が弱くなっていくのです。
特に男性は出産したパートナーに対して母性を感じることが多く、子供が大きくなっても妻のことを母親のように感じてしまうのです。
実際女性ホルモンが減少し母性が強くなるためしょうがない時期もあるのですが、自覚として自分は女であるということも忘れないようにすることが重要です。
生活が変わる
子供ができると特に幼いうちは子供中心の生活になります。わかりやすい例でいえば川の字で寝るという習慣です。
子供と同じ部屋で寝ることになると、セックスのタイミングが難しくなってしまいます。もちろんしようと思えば、子供が寝静まったら別の部屋に移動してということもできますが、そこまでしてやらなくてもと思う夫婦も多いのです。
また育児による疲労もセックスレスの原因になります。生後は特に24時間体制のため、セックスする時間があるなら休みたいと思ってしまう女性も多いのです。
産後のセックスレスを引きずらない
このような理由から産後はセックスレスが起こりやすいのです。ですが注意すべきはこのセックスレスを引きずらないこと。
産後のセックスレスは3か月〜1年くらい継続しますが、それ以上は産後という問題ではなくなります。セックスを誘うタイミングを失っていたり、男性がセックスを誘う気を失くしてしまっているのが原因です。
もし産後から1年以上セックスレスが経過しているのであれば、この問題についてしっかりと話し合うことが必要でしょう。